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■冒険の冒涜行為■
11/21/2002



昨晩、何気なく見ていたニュース番組。
海洋冒険家と称する人物がジェットスキーでアマゾン川を源流の幻と言われる
湖まで溯上すると言う画像を伝えていた。
 
まあ最近は、バイクで完全地図付きの道を走る事しか出来ない自分が偉そうな
事を言えた義理ではないし、自分自身では、ジェットスキーに多分の偏見を持
っている、と言うのは事実なのだが、、、。
 
”冒険家”と称する彼は、生活するに必要最低限の積荷も持たず、ボート&地上
からの完全アシスト付きでアマゾン川を溯上、最後は多数の人間で幻と言われる
湖までジェットスキーをスタッフ全員で担ぎ上げ、浮かばせる演出まであったのだ。
 
これって本当に”冒険”なのか?と思う。
 
何から何までアシスト付きで、いつもサポートの人間が同行して、自分自身が
生活をする為の積荷すら持たない冒険なんて、、、
単なるジェットスキーでの”完全サポート付きツーリング”の域を越えないので
は無いか?
更に言えば、大型のバイクにも匹敵するジェットスキーに乗っていくのだから、自分が
生活する為の道具一式位は括りつけて行け!!とも思う。
まあこれは旅のスタイルの違いかもしれないが、、、。
 
完全アシスト付きの行為なんて、過去のヒマラヤ登山隊ナショナルチームと何処
が違うねん?、、、とも思う。
否、ヒマラヤ登山隊とて、最後にピークを極める人間は自分自身が生きて行く為
の最低限の荷物くらいは自分自身で担いで登るぜ!!
 
かつて、自分自身で身を置いた山の世界でも、完全スポンサード登山は賛否両論
色々あった。
 
ヒマラヤを含め、未踏峰や厳冬期の山々の登頂に成功した人間は腐るほどいるが、
本当の意味での”冒険家”はあくまでも”単独行”や”アシスト無し”に拘った、
ラインホルトメスナー、長谷川恒夫、植村直己位しか居ないと思う。
 
お茶の間に居ても、チョモランマの頂上や、マリアナ海溝の深海が見える世の中なので、
冒険行為自体が減っているのは事実だが、やはりこれは本当の意味での”冒険”では
無いと思う。
 
”電波少年”以来、テレビジョンによる安易な”旅”や”冒険”の冒涜行為が溢れている。
 
 



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